1973年発売されたVictorのプリメインアンプです。終段にメタルトランジスタ2SC1030/2SA756を使った純コンプリメンタリSEPPで、出力は40W+40Wです。
トーンコントロールに、可聴帯域を5分割し、それぞれ±12dB可変できる
5素子SEA(Sound Effect Amplifire)が採用されています。これは、LCRフィルターを用いたもので、大きなコイルはMCカートリッジトランスほどの大きさがあります。トーンコントロールよりははるかに広いレンジの音質調整が可能です。当時、Victorは2WayスピーカーシステムSX-3が大ヒットし、これを良く鳴らすアンプでした。評論家の岩崎千明氏らが大絶賛しています。JA-S9、S7と共にシリーズを構成していました。
劣化してノイズ源となりやすいモールドトランジスタ(2SC458、2SC1345)は代替品に交換しました。
ライン、フォノとも良い音で再生します。ボリューム、スイッチ類に気になるノイズやガリはありません。筐体やカバーも現在では考えられない厚い鋼板がつかわれており、表面処理もしっかりしています。
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